本文へスキップ

東京大学大学院工学系研究科
環境システム研究室

在学生の声VOICE

環境システム研究室を選んだ理由

人々が快適な生活を送ることが出来る都市を造るには適切な計画が必要ですが、具体的な数字のない計画には予算が下りず現実性が伴いません。現実的に計画を実行に移すには住民による合意形成と計画目標となる具体的な数値を銘記する必要性があり、特に快適な都市を造り出すには基盤整備を含めた環境整備が必要であると考え、この研究室を選びました。快適な都市を造り出すには水環境、熱環境、光環境などのように複数の環境を対象とする必要性がありますが、これらにはトレードオフが生じることがありえます。そのため、複数の環境を対象とし、どのような価値観を持つ人にとっても受け入れられるような計画を作ることができる環境計画の多目的最適化の研究をおこなっています。
 快適な生活を行うためには景観や安全性のように数値にすることが難しい項目についても考慮しなくてはいけないと考えています。定性的な項目は連続性の担保が難しく、このような項目について考慮するにはアンケートによって住民意見を取り入れることが必要であろうと考えます。環境システム研究室は、性質の異なる様々な環境項目を扱うことが出来る研究室だと感じています。
 今後、計画の実行に必要な政策はどのように進めるべきであるかということも考える必要がありますが、考えていることの全てを幅広く出来る「環境システムの構築」というテーマを扱っている研究室だと思います。


研究室生活について

都市環境工学コース全体で院生室を使っているので、他の研究室の人たちもおり、さまざまな意見交換が出来るようになっています。私の場合には研究がOR(Operation Research)に近い性質を持っているので、実験を行っている人の意見を聞くと色々と参考になることがあります。
研究室での個人ミーティングは2~3週間に1度ほどあります。個人ミーティングはその前のミーティングからの成果や今後の研究の方針などについて決めていくことになります。遊んでいるとすぐに次のミーティングが来てしまうので、うかうかしてられません。個人ミーティングのほかに他の研究室とのジョイントミーティングというものもあります(これは、環境系どの研究室も行っています)。研究についての発表を行う場ですが、他の研究室の学生の前での発表には、さらに十分な準備が必要です。
 授業の選択などもありますが、必修科目がないので自由に取れます。興味のある科目ばかり取るということも可能です。他専攻の科目などを取ることも出来ます。環境系の中でも水循環を扱った研究をしていますので、私は社会基盤の授業をとっていたりもしました。


後輩へのメッセージ

かなり自由に研究をおこなうことが出来る研究室だと思います。自由な分、自分が何をやりたいかをしっかり考えないでいるとまったく研究が進まないという事にもなります。「何をやりたいか見つける」というのは、言葉では簡単ですが、実際にはなかなか難しいことです。何をやりたいか真剣に考えるということが必要にはなりますが、真剣に考えた分、人それぞれに特色のある研究をやっていると感じます。



バナースペース

東京大学 大学院工学系研究科
都市工学専攻 都市環境工学講座